FOXC-J:日本Xセンターフォーラム     English
トップイメージ

日本Xセンターフォーラム ( FoXc-J : Forum of X-Center Japan)へのお誘い

1. 3.11 から2年近く経ちました。爾来、「想定外」 ということに対する関心がずいぶん高まってきました。サブプライムローン、リーマンショック、ユーロの危機、3.11、タイの洪水、大ハリケーンサンデイのニューヨーク直撃、尖閣問題、ボーイング787等、あらためて見渡すと、今日私たちの周りは想定外のことだらけです。

2. 製造業のデジタル化や第3の産業革命と言われているメーカームーブメント (モノつくりを生産者から消費者の手に) 等も、企業のビジネスモデルを震撼させる想定外のうねりです。止めようもない少子高齢化のうねりも、一定の閾値を超えると想定外の世界に入ると指摘されています。

3. インターネットの躍進もまさに想定外のスピードと拡がりを示し、アラブの春の原動力となり、今般の悲しむべきアルジェリアのテロにも波及しています。また、メーカームーブメントもこれに触発されるものです。

4. このような想定外の事象に対する対応が世界の国や、都市や、産業や企業の番付をがらりと変えたことは、多くの歴史が示しています。

5. かつて日本は、このような想定外の出来事に実に精妙に対応し、「危機のたびに強くなる日本、日本企業」 と世界中から注目されました。1970年代の2次にわたる石油危機や80年代央のプラザ合意による円高への対応などその例で、想定外の危機をバネにそれをイノベーションに転換するというしなやかな筋力を内包していました。このようなしなやかで強靭な復元力を 『レジリエンス』 と呼んでいます。

6. その栄光の一端は、3.11やタイの洪水で寸断されたサプライチェインの早期回復に示され、世界中を 「さすが」 と唸らせました。

7. しかし、総じてかつてのような、危機をイノベーションに換えて、危機のたびに強くなるといったレジリエンスは影を潜め、世界の期待外れ感は払拭できません。

8. このような状況を潔しとしない私たちは、ウイーンの国際応用システム分析研究所(IIASA) を核に、複雑系科学の第一人者であるジョン・カスティ教授とこの問題に関する国際的な取り組みについて検討を重ねてまいりました。

9. その結果、各国に、各国固有のレジリエンスを追求する研究センターを設置し、そのサテライトをネットワークで運用する 「X-Center 国際ネットワーク」 を創るとの構想に至りました。Xとは、想定外の事象を意味します。

10. すでに、ジョン・カスティ教授をリーダーとするその本部が2012年1月に、X-Center Vienna としてウイーンに設置され、フィンランド、スコットランド、米国、そして韓国がそれに続き、それぞれのサテライトセンターが創られるに至りました。

11. それと軌を一にして、日本でも2012年4月より、情報システム研究機構において「システムレジリエンス」 と銘打った学際的な融合プログラムがスタートし、東京工業大学、慶応大学、東京大学を始めとする大学においてもイノベーション・バリューチェーンやサプライチェーン等を視座に据えたレジリエンスシステムの研究がスタートし、国立環境研究所でも都市のレジリエンスの分析が進められ、また、企業体においてもニューノーマル環境下におけるレジリエントなビジネスモデルへの脱皮の研究に取り組まれるに至りました。

12. このような内外のうねりを直視して、私たちは、問題意識を一にする産学官のメンバーが学際的な課題に目を馳せ、国際的なネットワークと連携を取りつつ、この時代的課題に対する処方箋やシステムのあり方や分析手法を研究するフォーラムとして、「日本X-センターフォーラム FoXc-J (Forum of X-Center Japan)」 を設立することと致しました。

13. FoXc-J は、順次、同じような問題意識をシェアーされる方々のご参加を慫慂しつつ、国際ネットワークとタイアップしつつ当面次のような活動を行うこととしています。

(1) 国際 X-Center ネットワークとの交流、同メンバーを招聘した講演会・討論会の開催
(2) フォーラムメンバー間の研究報告・討論会、勉強会の開催
(3) 関連する内外の最先端の動きをお伝えするニュースレターの発行
(4) 最先端レジリエンス研究を発表する機関誌 (国際学術誌) の刊行

14. 志を一にされる同志のご参加をお待ちします。

2013年1月23日  日本Xセンターフォーラム FoXc-J
FoXc-J 事務局 : sakamoto.foxcj@rhythm.ocn.ne.jp


日本Xセンターフォーラム FoXc-J は次のメンバーを発起人としてスタートしています
渡辺 千仭
(代表代行)
東京工業大学 名誉教授、シンガポール国立大学 客員教授、
フィンランド ユヴァスキュラ大学 客員教授、IIASA 客員研究員
井原木正裕
横河電機株式会社 イノベーション本部 知的財産・戦略センター 戦略企画室長、
国際大学GLOCOM 客員研究員
丸山 宏
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 教授
松川 弘明
慶応義塾大学 理工学部 管理工学科 教授、日本マネジメント研修センタ 理事長、
日本経営工学会 監事兼生産物流部門長
南  和宏
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 特任准教授
山形与志樹
国立環境研究所 地球環境研究センタ 主席研究員、IIASA客員研究員、情報・システム
研究 機構統計数理研究所 客員教授
趙 偉琳
富士通総研 経済研究所 上級研究員
大内 紀知
(準コアファウンディングメンバー)
青山学院大学 理工学部経営システム工学科 准教授
時松 宏治
(準コアファウンディングメンバー)
東京工業大学大学院 総合理工学研究科環境理工学創造専攻 准教授
産業技術総合研究所客員研究員
坂本 美樹
(Forum秘書)
FoXc-J秘書